TOA、部品調達先の工場火災に大きな影響なし 当面は在庫で対応

 音響・放送機器のTOAは20日、部品の調達先である旭化成エレクトロニクスの半導体製造工場(宮崎県延岡市)で発生した火災について、現時点で生産や販売、収益に大きな影響はないとの見通しを示した。火災は10月20日に発生し、同24日に鎮火を確認。現在は同工場からの出荷が止まっている。TOAは当面、すでに同工場から出荷した部品の在庫を確保して、自社製品の生産に充てる計画という。

 TOAは音響機器のアンプに使う部品と、通信に使う部品のそれぞれ数点について、旭化成エレクトロニクスが宮崎県の工場で生産した部品を採用してきた。当面の部品在庫は確保したが、しばらくは新たな供給が断たれる形になるため、他社の部品で代替できるものは置き換えを進める。一方で単純な置き換えが難しいものは、製品の性能が変わらない形で他社の部品を使えるよう設計を変更するか、現在検討をすすめている。

 調達している部品の量などからみて、現時点では21年3月期の収益にも大きな影響は出ないとみている。ただ、現在詳しい影響を算定中といい、必要であれば開示するとしている。

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