兵庫県が初の「感染拡大特別期」入り 井戸知事「厳重警戒を呼びかけたい」

20201120井戸兵庫知事

 兵庫県は20日、新型コロナウイルスの「感染拡大特別期」に入ったと発表した。同日朝に井戸敏三知事(写真=兵庫県が配信した動画より)が臨時記者会見を開いて発表した。19日の新規感染者数が132人と過去最高を更新し、3日連続で100人を上回る人数になった。このことで井戸知事は、これまで設定していた感染拡大期2を上回り、「感染拡大特別期に突入したとの認識を県民のみなさんと共有したい」と述べた。さらに感染防止に向けて「厳重警戒を呼びかけさせていただきたい」と強調した。

 井戸氏は改めて「飲食の場面に注意を払っていただくことを要請したい」と語った。感染防止についての内容は18日の呼びかけを改めて繰り返す形とした。そのうえで、中軽症社向けの宿泊療養施設を増強する方針を明らかにした。現在は700室を計画しているが、これを上積みして病床のひっ迫を回避する。ただ具体的な増設数は未定だが井戸氏は「200とか300は増強したい」とした。

 クラスター(感染者集団)対策も強化。社会福祉施設などでは、入所者や従業員に発熱者が発生した際に、積極的にPCR検査を実施。潜在的な感染者をあぶり出すことで、施設などがクラスター化するのを避ける。

 井戸氏は「感染拡大特別期」を発表した背景として、「1日あたり90人の新規感染者数が1カ月続いても対応できる病床数を確保するという前提で(感染症対策の)枠組みを作ってきたが、(新規感染者数の7日移動平均は)その90人に近づいてきた」ことがあると説明。独自に緊急事態宣言を検討する都道府県もあるが、「緊急事態宣言というと社会規制が伴うという印象を与えかねないので、そういう言葉づかいは避けた」と説明した。

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