アシックス、個人のスポーツすべて記録するシステム 子供の運動量測定で実証実験

20201120アシックスTUNEGRID

 アシックスはスポーツの競技データや日々の運動習慣などをすべて記録し、分析などにつなげられるデータ管理システム「TUNEGRID(チューングリッド)」を開発したと発表した。専用に開発した小型センサー内蔵のスマートシューズ(写真=アシックス提供)、ビデオカメラ、スマートウォッチなどさまざまな計測機器から得たデータをすべて収録し、プレーの特徴や運動量の傾向などを可視化。競技の向上や運動不足の解消、ケガの防止などにつなげる。

 まずは開発した小型センサー「TUNEGRID-Cube(チューングリッド・キューブ)」を使った実証実験を14日に開始した。ママ向け動画メディア「mamatas(ママタス)」と、子供向けスポーツスクール「biima sports(ビーマスポーツ)」を通じて5〜12歳の子供を60人募集。片足のベロ部にTUNEGRID-Cubeを埋め込んだスマートシューズを子供らが約2カ月間着用し、歩数や運動量を記録。運動習慣などが可視化できるか検証する。

 今回はTUNEGRID-Cubeだけを使った実証実験だが、同センサーは小さい電力消費で通信できる技術「BLE」に対応。地上に検知器を置くことで、位置情報の取得も可能とあって、走る速さの計測などにも使える。今後は他の計測機器から取り込んだデータも扱いやすくなるよう開発を進める。個人の記録管理のほか、部活動などで記録を分析して練習メニューを決めるなど、幅広い用途で使えるように実用化をめざす。

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