シャルレの4〜9月期、最終赤字13億円 新型コロナで引き続き試着会が低調

20201112シャルレ決算

 下着の訪問販売が主力のシャルレが12日に発表した2020年4〜9月期の連結決算は、最終損益が13億円の赤字(前年同期の単独は2億5200万円の黒字)だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3密を避けるため、4〜6月を中心に主力の販売チャネルであるホームパーティー形式の試着会を開催できない環境が続き低調だったのが響いた。繰延税金資産の取り崩しなども響く。

 売上高は前年同期単独比22%減の63億円、営業損益は8億500万円の赤字(前年同期の単独は3億7300万円の黒字)になった。訪問販売・通信販売ともに新型コロナの影響で、海外取引先からの製品入荷が遅れたことによる発売延期や、外出の自粛による消費マインドの低下も逆風になった。5月に緊急事態宣言が解除された後は代理店などのビジネスメンバーの活動も活発化する兆しがあったが、本格的には復調しなかった。

 8月17日付で田中金属製作所(岐阜県山県市)とWATER CONNECT(岐阜市)のシャワーヘッドを製造販売する2社を買収した。このため両社を連結対象とした初めての連結決算。9月末時点の貸借対照表は合算して開示した。ただ売上高や利益の合算は4〜12月期決算からを予定している。

 同時に発表した21年3月期の連結業績予想は、最終損益が18億円の赤字なる見通し。前期の単独最終損益は7300万円の黒字だった。新たに連結した子会社2社は7月31日をみなし取得日として、8月1日〜21年1月31日の業績予想を織り込んだ。売上高は前期単独比12%減の137億円、営業損益は12億円の赤字(前期単独)は2億7300万円の赤字になった。

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