ノーリツの1〜9月期、最終赤字60億円 早期退職費用など特損計上

20201111ノーリツ決算

 ノーリツが11日に発表した2020年1〜9月期の連結決算は、最終損益が60億円の赤字(前年同期は7億1400万円の赤字)になった。希望退職の実施による早期退職費用83億円や、住設システムからの撤退による事業整理損失6億円など、合計95億円を特別損失として計上したのが響いた。社内での効率化、コスト削減も進んだが、損失の計上が大きかった。

 売上高は前年同期比13%減の1270億円、営業損益は3億6800円の黒字(前年同期は2億3800万円の赤字)になった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で減収になった。一方で、不採算だったシステムキッチンなどの住設システムを、7月1日付で永大産業に売却。さらに希望退職に応募した社員が3月に退社した。事業採算の改善と固定費の削減で本業の採算改善につながった。

 20年12月期の連結業績予想は据え置いた。最終損益は46億円の赤字(前年同期は15億円の黒字)を見込む。国内ガス会社が20年の「ガス展」を相次いで中止したり、ネット開催に切り替えたりする動きが、収益にどう影響するか見極める必要もあるという。期末配当を前年同期据え置きの16円とする計画も維持した。

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