カルナバイオ1〜9月期、最終赤字6億4900万円 創薬支援の進捗率76%
- 2020/11/09
- 22:28

創薬ベンチャーのカルナバイオサイエンスが9日に発表した2020年1〜9月期の連結決算は、最終損益が6億4900万円の赤字(前年同期は11億円)だった。研究用の素材を販売する創薬支援事業は順調だったが、前年同期に米ギリアドサイエンシズとのライセンス契約で一時金約21億円を計上した反動で創薬事業が大幅に減収だったのを反映した。研究開発費用が収入を上回った。
売上高は70%減の8億4700万円、営業損益は6億1500万円の赤字(前年同期は13億円の黒字)になった。分野別の売上高は、創薬事業が前年同期比98%減の5300万円、創薬支援事業が8%増の7億9400万円だった。創薬支援事業は、前期に創薬事業で結んだギリアド社との契約に関連した販売が伸びた。9月までの創薬支援事業の売上高は、通期の計画に対する進捗率が76%になった。
20年12月期の連結業績予想は据え置いた。新型コロナウイルスの影響を受けながらも、8月には自社での臨床試験を開始するなど、想定の範囲内で事業が進展。収支もほぼ想定通りに推移しているという。最終損益は18億円の赤字(前期は8億2800万円の黒字)を見込む。
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