川西倉、今期純利益2.3倍に上方修正 営業所譲渡で特別利益に受取補償金
- 2020/11/09
- 15:31

川西倉庫9日、2021年3月期の連結純利益が前期比2.3倍の5億7000万円になりそうだと発表した。従来予想の3億7000万円から上方修正し、増益幅が拡大する見通しになった。4〜9月期に特別利益として、約7億円の受取補償金を計上したのが寄与する。営業所閉鎖損失やシステム開発中止に伴う損失の計上を補う。同社は再開発を予定する新港突堤西地区(神戸市中央区)で、神戸支店第3突堤営業所の建物を神戸市に譲渡した。
売上高は前期比4%減の230億円を見込む。従来予想の237億円からやや下方修正した。子会社1社を売却したのが減収要因になるうえ、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた経済活動の停滞で、4〜9月期を中心に貨物取扱高が減少した影響が続く。営業利益は8%減の5億円になる見通しを据え置いた。期末配当金を6円にする予定も維持した。
同時に示した20年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比69%増の3億9800万円だった。営業所譲渡に伴う約7億円の受取補償金が、営業所の除却損や営業所閉鎖損失、基幹システムの開発中止に伴う損失といった特別損失の合計3億8500万円を吸収した。従来6円を予定していた中間配当金は前年同期比3円増配の9円に増額する。
売上高に相当する営業収益は前年同期比6%減の113億円、営業利益は44%減の2億100万円だった。貨物取扱高の減少が響いた。
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