国連機関UNOPS神戸拠点、入居5社が決まる 国内はサグリなど3社

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 神戸市中央区に6日開業した国連機関「国連プロジェクトサービス機関(UNOPS、ユノップス)」のスタートアップ支援拠点「グローバル・イノベーション・センター(GIC)ジャパン神戸」では、同日に開催した同所への入居に向けた最終審査で、地震による建築物への影響を監視するフィリピンのアッシャーテクノロジーなど5社を選んだ(表=GICジャパン神戸提供)。国内からは衛星データを解析して農業に関する課題解決をめざすサグリ(丹波市)など3社を選んだ。

 最終審査に残った16カ国・地域の25社の中から、審査員が採点して上位の5社がGICジャパン神戸への入居を決めた。最も得点が高かったアッシャーテクノロジーのアルドリン社長は、テレビ会議システムを通じて「UNOPSや他のグローバル組織と協力することにとても興奮している」と述べ、採択を喜んだ。

 2位はサグリと、ルワンダで農作物の低温管理を手がけるキヴコールドのグループが同点。4位に中国の「Non-polluting textile dyeing(無公害の染色)」、5位に電池材料などを開発するグリーンサイエンスアライアンス(川西市)が続いた。国内3社はGICジャパン神戸へ入居の準備を進める。海外の2社は当面、テレビ会議システムなどを通じてUNOPSの担当者とやりとりしたり、指導者らから助言を得たりする見通しだ。

 UNOPSはソニーと共同で「テクノロジーを用いた強靭(じん)なインフラを作り、気候変動への対処を強化する」をテーマに、GICジャパン神戸に入居する第1弾のスタートアップを募集。98カ国・地域の624チームから応募があった。最終審査に残った25社は、3〜5日の3日間はブートキャンプ(短期育成プログラム)を受講し、プレゼンテーションの訓練などを受けたという。

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