シスメックスの今期、純利益12%減に 増収も検査試薬の比率低下で

20201105シスメックス決算

 医療用の検査機器大手のシスメックスは5日、2021年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比12%減の308億円になりそうだと発表した。同社はこれまで、新型コロナウイルスの感染拡大による影響が合理的に見積もることができないとして、今期予想を示していなかった。主力の血液検査機器などの販売が下期に伸びて増収ながら、好採算の検査試薬が売上高に占める比率は低下。利益率の悪化で減益になる見通し。

 売上高にあたる売上収益は3%増の3100億円、営業利益は12%減の485億円を見込む。検査試薬は新型コロナへの感染を警戒して、4〜6月期に患者が通院を控える動きが広がった影響が残る。ただ検査機器の販売増と、PCR検査の行政検査受託など新型コロナ関連のサービスによる収入が増える。一方で、新型コロナ関連の機器・サービスでは、研究開発費用が膨らむのが減益要因になる。

 年間配当計画は72円(うち36円)の予定を据え置いた。同社は前期まで18期連続の増配だったのが、途絶える見通し。

 同時に示した20年4〜9月期の連結決算は、純利益が28%減の126億円だった。新型コロナの影響で世界的に試薬の販売が伸び悩んだ。外国為替市場で円相場が4〜9月期の平均で1ドル=106円90銭程度と、前年同期(108円60銭程度)から円高・ドル安だったのも逆風になった。売上収益は8%減の1320億円、営業利益は28%減の200億円になった。

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