JR西日本、18〜22年度の設備投資額を200億円削減 中期計画見直し
- 2020/11/01
- 22:24

JR西日本は10月30日、2018〜22年度(19年3月期〜23年3月期)の設備投資額を見直して、合計1兆2500億円にすると発表した。18年4月に公表した中期経営計画で示した計画の1兆2700億円から200億円削減する。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて外出を控える動きが広がったり、訪日外国人観光客の需要が大幅に後退したりと環境変化を受けて、収益が想定を下回る見通しになったことに対応する。
1兆2500億円のうち運輸業は8600億円、流通業300億円、不動産業3100億円、その他が500億円とした。運輸業は従来の9400億円から減額する一方、流通業(200億円)や不動産業(2600億円)からは増額し、より収益力を強化する方向性を鮮明にした。ただ「投資総額は一定抑制するが、安全性向上に必要な投資を着実に進めていく」との方針を「優先順位1」と掲げている。
23年3月期の連結営業収益は1兆4500億円と、20年3月期に比べて4%減少する水準を目標とする。連結の減価償却前、のれん償却前利益(EBITDA)は3300億円と、前期水準を維持したい考えだ。30年ごろに連結営業収益2兆円の目標はいったん取り下げるとしている。
JR西日本の設備投資を巡っては、2023年以降に開業としていたJR三ノ宮駅の駅ビル建設が大阪、広島に続く「3大プロジェクト」の位置づけは維持しながらも、これまで同社内で想定していた投資規模などを見直す方針が明らかになっている。今期を予定していた同駅ビルの都市計画決定も延期することが決まった。
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