神戸電鉄の今期、9期ぶり最終赤字に 下期黒字確保も新型コロナ影響で

20201028神電鉄決算

 神戸電鉄は28日、2021年3月期の連結最終損益が9700万円の赤字(前期は10億円の黒字)になる見通しを発表した。同社はこれまで、合理的な算定ができないとして今期の予想を示していなかった。新型コロナウイルスを巡って政府が緊急事態を宣言した4〜5月に、外出を控える動きが広がり、輸送人員が大幅に減少した影響が残る。輸送人員は回復基調にあり、10月以降の下期では最終黒字を確保するが、通期では4〜6月期に赤字を計上したのが響く。通期の連結最終赤字は12年3月期以来9期ぶり。

 売上高に相当する営業収益は前期比11%減の203億円、営業利益は76%減の5億800万円を見込む。9月には企画ハイキングを再開したほか、北神急行が6月に市営化されたのを記念して8月に発売した「神戸電鉄×神戸市交通局おでかけ乗車券」といった企画乗車券が好調であるなど、足元では乗客数が回復している。ただ外出を抑制する動きは一定程度残ると想定。バス事業、タクシー業でも乗客数は前年比で減少を見込む。新型コロナの影響は「第3波」で再び緊急事態が宣言されるまでは織り込んでいないという。

 同時に発表した20年4〜9月期の連結決算は、最終損益が1億5600万円の赤字だった。この期間の輸送人員は前年同期比24%減の2299万人、旅客収入は30%減の34億円になった。谷上駅で接続する北神急行が市営化で運賃が下がり、従来は新開地方面の電車を利用していた鈴蘭台〜谷上からの乗客が、北神急行に移動経路を切り替える動きがあり、中長期的な収益への影響は今後精査するとしている。営業収益は16%減の97億円、営業利益は92%減の1億2600万円だった。

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