神戸電鉄の今期、9期ぶり最終赤字に 下期黒字確保も新型コロナ影響で
- 2020/10/28
- 16:22
売上高に相当する営業収益は前期比11%減の203億円、営業利益は76%減の5億800万円を見込む。9月には企画ハイキングを再開したほか、北神急行が6月に市営化されたのを記念して8月に発売した「神戸電鉄×神戸市交通局おでかけ乗車券」といった企画乗車券が好調であるなど、足元では乗客数が回復している。ただ外出を抑制する動きは一定程度残ると想定。バス事業、タクシー業でも乗客数は前年比で減少を見込む。新型コロナの影響は「第3波」で再び緊急事態が宣言されるまでは織り込んでいないという。
同時に発表した20年4〜9月期の連結決算は、最終損益が1億5600万円の赤字だった。この期間の輸送人員は前年同期比24%減の2299万人、旅客収入は30%減の34億円になった。谷上駅で接続する北神急行が市営化で運賃が下がり、従来は新開地方面の電車を利用していた鈴蘭台〜谷上からの乗客が、北神急行に移動経路を切り替える動きがあり、中長期的な収益への影響は今後精査するとしている。営業収益は16%減の97億円、営業利益は92%減の1億2600万円だった。
▽関連記事
- 関連記事
-
- 川重が株式併合後の安値 実質12年ぶり水準、決算発表控え警戒感 (2020/10/28)
- アサヒHDの4〜9月期、純利益83%増 貴金属の回収量・価格ともに伸び (2020/10/28)
- 神戸電鉄の今期、9期ぶり最終赤字に 下期黒字確保も新型コロナ影響で (2020/10/28)
- トーホー、福証に上場廃止を申請へ 東証1部と重複上場で売買なく (2020/10/26)
- アジュバンがもみ合い 今期利益は上方修正も売買交錯、売上高は下方修正で (2020/10/26)
広告