バンドー、「伸縮性ひずみセンサー」使った初の医療機器 整形外科領域で
- 2020/10/28
- 00:45
バンドー化学は子会社の医療機器メーカー「Aimedic MMT(アイメディックMMT)」が、足関節の不安定性を評価する計測機「ATメジャー」(写真=バンドー提供)を26日に発売したと発表した。バンドーが開発した伸縮性ひずみセンサー「C-STRETCH」を活用した初の医療機器だ。アイメディック社が厚生労働省から製造販売承認を取得した。
主に整形外科での使用を想定する。現在は足関節の状態を確認するのに、痛みや感触などを患者に聞くほか、検査者が見た目で判断するなど、主観評価が主流になっている。発売したATメジャーを使うことで、足関節の不安定性を客観的に数値で示すことが可能になる。
ATメジャーには「C-STRETCH」を複数組み込んでおり、足の伸縮させたときなどの「ひずみ」を計測。足に装着した状態で立ち上がった際などに、計測した数値が小さいほど安定していると判断できる。整形外科に加え、リハビリテーション科で足関節の回復度評価にも使用できるとみている。
バンドーは2022年度を最終年度とする中期経営計画の中で「新事業の創出」として、「C-STRETCH」を活用した医療機器・ヘルスケア機器事業への参入を掲げていた。整形外科向けの医療機器や人工骨などを製造販売するアイメディック社を19年5月に買収し、同事業への参入をはたした形だ。引き続き同社グループで呼吸器領域での機器開発を進めており、早期の製品化をめざす。
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