岡島WEリーグチェア、INAC神戸と姉妹都市の交流戦に前向き 神戸市長訪問
- 2020/10/26
- 14:28
来年9月に開幕する日本初のサッカー女子プロリーグ「WEリーグ」の岡島喜久子チェアは26日、久元喜造神戸市長を訪問し、神戸市の姉妹都市である米シアトルや、スペイン・バルセロナの女子サッカーチームと、神戸市が本拠地でWEリーグへの参加が決まったINAC神戸レオネッサとの交流試合に前向きな姿勢を見せた。「(海外と日本で)1年ずつ交互に試合をするといったことになれば、観客動員数にもつながりそう」と提案したうえで、WEリーグの認知向上にもつながるとの見方を示した。岡島チェアはWEリーグに参入する全チームを視察する一環で神戸市を訪れた。
岡島氏は、神戸市が女子サッカーが世界的に見て盛んな都市と姉妹都市提携を結んでいることに着目。「女子サッカーでも姉妹都市交流をぜひしたい」と話した。同氏は米メリーランド州在住で、同州と提携する神奈川県との間の「姉妹州委員会」で委員長を務めた際に、ラクロスの交流戦を開催したところ、多くの住民の関心を集めた経緯があるという。一方で「バルセロナの女子が日本に来た、となれば」と岡島チェアが話し始めると、同席したINACの安本卓史社長が「バルサ化(バルセロナを真似たチーム編成)はいたしませんが」と口を挟み、笑いをさそう場面もあった。
久元市長は、初めてノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)を視察する予定の岡島氏に、同スタジアムに「ハイブリッド芝」を導入したことで、フィールドの状態が大幅に向上したことなどを紹介した。このほか、多くの人がサッカーを楽しむ環境について「ボール遊びを禁止している公園もあるが、公園の規則は厳しすぎる面もあると思う。公園を利用する世代間の調整が必要かもしれない」などと話した。
久元氏との会談終了後、岡島チェアは記者団の質問に答え、WEリーグのチームを支援する意義について「WEリーグとしては選手の生体データを使っていただけるようにしたい」と話した。「タンパク質や炭水化物の割合など、どんな食事を摂ればパフォーマンスが高くなるか、といったデータを活用してほしい」という。「化粧品や生理用品など女性特有のニーズもパートナー企業と開発したい」とも。加えて「ジェンダーにとらわれずスポーツをするという理念に、共感している企業だと思ってもらえるようにしていきたい」と強調していた。
(写真は左から神戸市議会の平井真千子副議長、壬生潤議長、岡島チェア、久元市長、安本INAC神戸社長)
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