松井アジュバン社長、理美容業界「変化はコロナで前倒しに」「ゲームチェンジ近い」

20201024松井アジュバン社長

 アジュバンコスメジャパンの松井健二社長(写真)は24日に2020年4〜9月期の決算発表で記者会見し、「理美容業界の変化は新型コロナウイルスの感染拡大で前倒しになったのではないか」との見方を示した。このところフリーランスの美容師が増え、業界構造に変化の兆しが見えていたが、ここにきて「新型コロナをきっかけに、これまでとは異なるサロンに足を運ぶ消費者が増えている」という。消費者の来店動向に動きが出てきたことで、業界の変化に弾みが付く可能性が高まったようだ。

 松井社長は「密を避けるために銀座、青山、原宿のサロンに行くのをやめて、自宅近くのサロンに切り替える消費者が多いようだ」とみている。特に都心部の著名サロンでは、感染防止を目的に集客をあえて抑制しているケースもある。半面、東京都だと吉祥寺(武蔵野市)や八王子(八王子市)といった住宅地のサロンがにぎわっているという。結果として「都心のサロンより2000円安く、技術のクオリティ(品質)は変わらないと感じた消費者も多いのではないか」と話す。

 一方で「髪の毛を切るという習慣はなくならない」と松井氏は指摘する。4〜5月の緊急事態宣言の期間中は、来店客数が総じてみると前年同期の50%前後という感触だったが、解除後の6〜7月には同期間として過去最高ともいえる、年末を上回る来店客数を記録したサロンもあったほど業界はにぎわった。従って、消費者が従来のサロンから離れ、別のサロンにたどりついたとしても、「そこに弊社の商品があれば問題ない」というわけだ。

 ただ、消費者がサロン選びの結果、行き着く先は腕のよいフリーランスの美容師かもしれない。顧客から予約があるときだけ、サロンの1席を借りて仕事をするのがフリーランスの美容師。顧客の要望で販売するヘアケア製品の在庫を、どうやって保持するのかという課題に対応した物流サービスも必要になるだろう。「2023年には国内約50万人の美容師のうち約23万人がフリーランスになるという予想もある」という。「理美容業界には近く大きな商流変更、ゲームチェンジが起きるかもしれない」と松井氏は話していた。

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