アジュバン、今期最終黒字3億3800万円に上方修正 上期の行事・出張減で

20201023アジュバン決算

 アジュバンコスメジャパンは23日、2021年3月期の連結最終損益が3億3800万円の黒字(前期は2億2700万円の赤字)になりそうだと発表した。従来予想の2億3100万円から上方修正し、黒字幅が拡大する見通しになった。棚卸資産評価損・廃棄損が減少したのに加え、4〜9月期に新型コロナウイルスの感染拡大を受けて顧客向けイベントや訪問営業を減らし、販管費が減少したのが寄与する。営業損益も6億100万円(前期は1億8400万円の赤字)と、従来予想の3億5700万円から上方修正した。

 一方で、売上高は26%増の59億円を見込む。従来予想の62億円から下方修正した。4〜9月期にヘアケア製品の「クラスSライン」の販売が想定を下回ったうえ、スキンケアも前期に発売した新商品の販売が伸び悩んだのを通期予想に反映した。新型コロナウイルス感染症の影響で、積極的な営業活動が展開できなかったことが収入に表れた。営業担当者の人手不足も逆風になっているという。

 同社によると通期の業績予想修正は、4〜9月期の業績が当初の想定から振れた分を、通期に反映したもので、10月以降の想定は従来予想と同じという。年間配当の24円(中間なし)は変更しなかったとしている。

 同時に発表した20年4〜9月期の連結決算は、最終損益が9400万円の赤字(前年同期は2億円の赤字)だった。毛髪再生ベンチャーのオーガンテクノロジーズ(東京都港区)が事業を停止したため、出資していた1億円の全額を投資有価証券評価損として特別損失に計上したことなどが響いた。ただ従来予想の1億8200万円から赤字幅は縮小した。売上高は微減の21億円、営業損益はトントン(前年同期は2億3900万円の赤字)になった。

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