神戸市が大卒採用の方式を多様化 通年募集枠など新設、多様な人材獲得へ

20201023神戸市の大卒採用方式
 神戸市の久元喜造市長は22日の定例記者会見で、大卒採用の方法を多様化すると発表した。通年募集枠の設定や、10月入庁の実施、適性試験を全国でいつでも受けられるようにする「テストセンター方式」などを新たに導入。これまでの大卒採用では、一斉に実施する試験を通過した学生が4月に一括して入庁すると決まっていたが、採用する方法を多様化することで、採用する人材も多様化をめざす。

 久元市長は「3月に卒業して4月に就職する方はいまでも多いが、(留学など)別の活動したためすぐに就職できないとか、一括採用試験を受けられない方もいる」と指摘。そうした学生の中には、「一括採用試験を受験するタイプとは違うけれど、留学など多くの人と違う経験を積んだ優秀な人材が必ずいると思うので、そういう方も神戸市役所を受けられるように間口を広げたいということ」と説明した。

 新設する「通年募集枠」では大学卒27歳以下または大学院卒29歳以下が対象。いわゆる「公務員試験対策」が不要の試験内容とする。募集の締め切りはもうけず、出願時期に応じて年4回実施する試験のいずれかを受験する。採用する時期は4月または10月を予定する。2021年秋頃から制度をスタートさせる予定で、「最初は数名程度から始める」(久元氏)という。これまで秋だけ実施していた社会人向けの採用試験も、21年度から転職市場が活性化する春にも実施し、年2回に増やす。

 一次試験の際に実施している「適正試験」は、これまで大きな会場に受験者全員が集まって一斉に試験を実施したが、民間の資格試験のように「テストセンター」を活用。通年募集枠やデザイン・クリエイティブ枠、社会人、就職氷河期世代といった一般教養試験や専門試験を実施しない採用枠を対象に、随時、個別に受験できるようにする。通年募集枠などではテレビ会議システムを活用した面接を実施し、遠隔地からも受験できるようにする。

 加えて学生向けに市役所の仕事を理解してもらうのに「学生短時間雇用」の制度を新設する。一般事務を担当する会計年度任用職員として、30人前後の学生を採用。週に9時間程度の勤務を想定し、時給約1000円程度の報酬も支払う。「神戸市役所に就職しても『こんなはずではなかった』というアンマッチを少しでも減らす」(久元氏)のがねらいだ。

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