豪華客船の飛鳥2・にっぽん丸、神戸港で感染者発生時の訓練 11月に再開控え

20201019飛鳥2

 国内で豪華客船(クルーズ船)を運航する2社が11月に営業を再開するのを控え、神戸港では郵船クルーズの「飛鳥2」(写真=資料)と商船三井客船の「にっぽん丸」が新型コロナウイルスの感染者発生を想定した訓練を実施する。両社とも国土交通省が監修した感染防止に向けたガイドラインを上回る対策を実施するが、それでも感染が判明した場合にクラスター(感染者集団)化しないための対応などを確認する。訓練のため飛鳥2は10月20日に、にっぽん丸は同30日に神戸港へトライアル入港する。

 訓練は新型コロナの感染者が1人、濃厚接触者が3人である場合を想定。緊急連絡体制や船内での早期隔離、濃厚接触者を把握するための調査、着岸後の患者搬送、さらに患者搬送と一般乗客が下船する際の動線を分離するといった、必要になる一連の対応を確認する。飛鳥2は20日午後0時半ごろからポートターミナルで、にっぽん丸は30日午後1時半ごろから中突堤旅客ターミナルで、いずれも着岸直後に訓練開始。約3時間かけて念入りに手順を確認する。

 豪華客船では米プリンセス・クルーズが運航するダイヤモンド・プリンセスで、4月にかけて乗客乗員3713人のうち712人の感染者が確認された。多くの物を共有したり、接近したりする機会が多い船内では、対応を誤ると感染が広がりやすいとあって、豪華客船は3月から運航停止状態になっていた。営業再開に向けて国内各社は乗客定員を半分以上減らすほか、乗客乗員ともに乗船前にPCR検査を実施し、陰性の人だけ乗船するほか、船内でも検査機器を導入して船医がいつでもPCR検査できる体制にする。

 新型コロナ感染症が重症化しやすい、基礎疾患を持つ場合は乗船を断る。寄港地でも観光バスの定員を半減させるほか、感染症対策を取っていない施設を訪問しないなど、観光の内容にも注意を払う。神戸港に2カ所ある客船ターミナルでも、体温を計測するサーモグラフィやを設置するほか、乗船者とそれ以外の見学者などの導線を分ける。そのうえで各社は当面、国内クルーズに限って実施する。

 「にっぽん丸」は11月2日から3日間の「神戸発着・秋の味覚クルーズ」で営業を再開。「飛鳥2」は「秋の横浜・神戸 週末ワンナイトクルーズ」で営業再開後の神戸初入港を予定する。日本クルーズ客船(大阪市北区)が運航する「ぱしふぃっくびいなす」の運航再開は12月の予定で、12月8日から4日間の「クリスマス門司クルーズ」が再開後の神戸初入港になるとみられる。

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