東遊園地の芝生グラウンド、5月末から一時閉鎖へ 夏芝を育成

 2016年6月から芝生敷設の社会実験を本格化した東遊園地(神戸市中央区=写真)では、神戸まつりを終えた5月末ごろから芝生グラウンドを閉鎖する。久元喜造神戸市長が7日付のブログで改めて説明した。現在は生育の適温が低い「冬芝」がグラウンドを緑で覆っているが、冬芝は気温の上昇に弱い。このため昨年に植えて地中に残った夏芝の根から芝生を育成し、夏休みシーズンまでに再び芝生の緑でグラウンドを覆うようにするのがねらい。

20170507芝生の東遊園地

 東遊園地のグラウンドは年末の神戸ルミナリエや、阪神淡路大震災1.17のつどいの会場。夏場に芝生でグラウンドを覆っても、年末年始にかけて多くの来場者によって踏み荒らされることになる。予想通り今年の1月にはグラウンドの大部分で土が見える状態になっていた。だが調べると、芝の根や地下茎は、かなり残っていたという。このため3月には根に空気を送る「エアレーション」を実施。夏芝の根を維持したまま、冬芝のタネをまき、養生して現在の緑を回復した。

 夏に向けた閉鎖期間を設けることで、現在の冬芝と昨年から残った夏芝を入れ替える形だ。芝生の敷設によって住民の間で東遊園地の人気は高まった。「アーバンピクニック」など芝生を活用した行事も増えている。半面、今後も定期的にグラウンドを閉鎖して芝生を養生する期間が必要になりそうだ。

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