「オンライン利き酒会」など初開催、日本酒講座も 灘の酒蔵探訪・18日から

20201015灘の酒蔵探訪

 秋の観光シーズンに合わせて、酒蔵や資料館が集まる「灘五郷」への誘客や、日本酒の魅力を発信する「灘の酒蔵探訪2020」が18日から始まる。11月23日までの期間中にはデジタルスタンプラリーを開催。例年通り集めたスタンプの数に応じて抽選で賞品が当たる。さらに今年は動画コンテンツをネットで初めて配信。3密を避けて自宅でも「酒蔵探訪」を楽しめるようにした。遠隔地から灘五郷に興味を持つきっかけにもしたい考えだ。(写真はパンフレットの表紙=神戸市提供)

 灘の酒蔵探訪では例年、スタンプラリーを開催している。毎年数千人から応募がある人気の企画だ。これまでは台紙を配布して、各酒蔵や資料館で押印する方式だったが、今回はこれをデジタル化。スマートフォンで専用ページにアクセスし、キーワードを入力すると、スタンプが取得できる仕組みだ。複数の日にまたがって酒蔵や資料館を訪れる場合、他の施設で押印済みの台紙を忘れて続きが押せない、といったことがなくなりそうだ。スタンプは各酒蔵や資料館、食品店など15カ所で集められる。

 さらに初めての試みで、ネットで配信するコンテンツを充実させる。11月7、14、23日(いずれも土曜日)に開催する「蔵元と乾杯!オンライン利き酒会」に合わせて、事前にネット通販限定で「スペシャル飲み比べセット」を販売。きき酒師の漫才師「にほんしゅ」の2人が司会して、造り手が日本酒に込めた思いやこだわりを、飲みながら楽しめるライブ動画だ。参加方法は直前までに「灘の酒蔵探訪」のホームページに掲載。スペシャル飲み比べセットを購入しなくても参加できるようにする。

 10月25日と11月1日にはテレビ会議システムの「Zoom」を活用し、にほんしゅの漫才で学べる「日本酒の基礎知識講座」を開催。普段なら「いまさら聞けない」と思うような初歩的なことも、知っているとライバルに差をつけられるツウの知識も、笑いをまじえながらやさしく解説する。事前の申し込みは不要だ。このほか各蔵元を紹介する動画や、日本酒を使ったカクテルのレシピなども18日から順次公開する予定だ。

 一方で、例年運行している「酒蔵めぐりバス」は3密を回避するため運行を取りやめる。加えて主催する神戸市と西宮観光協会などは、実際に酒蔵を訪れる際のマスクの着用や各施設が実施する新型コロナウイルス感染症対策への協力を呼びかけている。

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