ATAO、今期純利益76%減に 「ILMER」ブランドの広告など積極展開

20201013ATAO決算

 スタジオアタオは13日、2021年2月期の連結純利益が前期比76%減の1億3000万円になる見通しだと発表した。従来は「未定」としていた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた百貨店などでの来客数の減少が続く中、店舗の販売が伸び悩むと想定。さらに拡大期にある「ILMER(イルメール)」ブランドの広告を積極展開することで費用がかさむ公算だ。期末配当金は引き続き未定とした。

 売上高は15%減の35億円、営業利益は73%減の2億1000万円を見込む。首都圏と近畿圏にある同社の店舗は6月1日から全店で営業を再開している。販売は徐々に回復すると想定しており、再び感染拡大して休業するケースなどは想定していない。イルメールの広告はインターネットやSNS(交流サイト)での広告などを増やす。20年9月〜21年2月の収益は、損益トントン程度になるとみている。

 同時に示した2020年3〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期比66%減の1億2800万円だった。新型コロナの緊急事態宣言を受けた4〜5月に臨時休業に加え、て「イルメール」のネット広告を継続したのも響いた。売上高は23%減の18億円、営業利益は62%減の2億600万円になった。

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