神戸どうぶつ王国が初のクラウドファンディング 希少動物の展示場設置など

20201012佐藤神戸どうぶつ王国園長

 動物園の神戸どうぶつ王国(神戸市中央区)は12日、初めてのクラウドファンディングを使った資金調達を同日始めたと発表した。目標は3000万円。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた臨時休園や外出の自粛によって大幅な減収になったが、動物園としての活動を継続していくための資金を補うのがねらい。同園で現在で飼育している動物の飼育環境の改善や、将来の繁殖の準備などのための費用に充てる。(写真は園内の「生物多様性の壁」の前で説明する佐藤哲也園長)

 クラウドファンディングサイトの「readyfor」を使って、12月11日の午後11時まで協力を受け付ける。グッズや体験コースなど金額に応じて15種類の返礼品も設定した。集まった資金は、世界3大珍獣にも数えられるコビトカバの新展示場設置や、繁殖が難しいペリカンの仲間ハシビロコウの繁殖展示施設の設置、飼育動物の環境改善や動物医療施設の拡充のほか、園内での使い捨てプラスチック廃止といった独自のSDGs(開発持続目標)に向けた活動などで、自己資金を補う資金として活用を予定している。

 経営が行き詰まった旧神戸花鳥園から経営を引き継いだ初年度の2014年度に入場者数は約47万人だったが、展示の充実などを背景に18年度は約88万人まで増えていた。だが、今年度は新型コロナウイルスの影響で3月から5月にかけて、合計68日間休園したこともあり、4〜9月期の入場者数は前年同期比6割減の約20万人にとどまる。4〜9月の売上高は前年同期に比べ7億6000万円の減収になった。今年度中の挽回は難しいと判断して、クラウドファンディングを企画した。協力者を増やして、同園への関心を高めるのもねらい。

 同日午前に記者会見した佐藤哲也園長は、今回の新型コロナウイルスの影響について、同氏が園長を兼務する姉妹園の「那須どうぶつ王国(栃木県那須郡那須町)が2011年の東日本大震災で受けた影響を大きく上回る」と話す。一方で「動物園を運営するうえで生物多様性の維持や、環境への活動は使命」と説明。活動を維持していくには多くの人の理解、協力が欠かせないと訴える。「大変なのはわれわれだけでないのは承知しているが、ぜひとも趣旨に賛同してほしい」と呼びかけた。

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コメント

No title

ニュースサイトで readyfor を radyfor と書いてしまうのは恥ずかしいです。

Re: No title

ニュースサイトかどうかに関わらず、恥ずかしいレベルの間違いで、申し訳ありません。今後、気をつけます。ご指摘ありがとうございます。

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