国連機関のスタートアップ育成拠点、11月6日開業 入居5チームを当日決定
- 2020/10/10
- 03:20
兵庫県と神戸市は9日、両者が神戸市内に誘致した国連機関「国連プロジェクトサービス機関(UNOPS、ユノップス)」のスタートアップ企業を育成する拠点「グローバル・イノベーション・センター(GIC)ジャパン神戸」が11月6日に開業すると発表した。同日午前にオープニング式典を開催。さらに同センターに入居する第1段のスタートアップ5チームを選ぶ最終選考会を、同日午後に開催する。
UNOPSのGICとしては、中米カリブ海のアンティグア・バーブーダ、スウェーデンに続いて日本・神戸が3カ所目。国連が必要になりそうな技術を持つスタートアップを育成することで、国連の調達につなげるのがねらい。当初は併設する兵庫県の「起業プラザ兵庫」、三井住友銀行の「フープスリンク神戸」と同時に9月に開業する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて遅らせていた。
最初に入居するスタートアップは98カ国・地域の624チームから応募があった。すでに最終候補の25チームにしぼっており、この25チームは開業に先立つ11月3〜5日にブートキャンプ(短期育成プログラム)を受講。6日に各チームがプレゼンテーションを実施して、入居の5チームを選ぶ。最終選考に参加する25チームは19社が海外のチーム。これらはテレビ会議システムを通じてブートキャンプや最終選考に参加する。
海外のチームが「GICジャパン神戸」に入居が決まった場合、渡航制限などを考慮して当面はテレビ会議システムでやりとりを継続する見通し。ただ制限の緩和などに合わせて何らかの形で来日を求め、神戸のGICで直接の対話を通じたスタートアップ育成をめざす方針という。場所は神戸市中央区の旧居留地にある三井住友銀行神戸本部ビルの2階。(写真は同ビルに掲げた看板=資料)
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