高橋政代氏「根性よりも情報」で信念曲げず 500 Kobe「神戸ウイーク」第2日

20201009高橋政代氏

 神戸市が米有力ベンチャーキャピタル(VC)の500スタートアップス(カリフォルニア州)と共同で運営する起業家育成プログラム「500 Kobe Accelerator(アクセラレーター)」では9日、参加チームと神戸の関わりを強化する「KOBE WEEK(神戸ウイーク)」の第2日を開催した。世界で初めてiPS細胞で再生した網膜の移植を成功させた医師でビジョンケア(神戸市中央区)の高橋政代社長(写真=テレビ会議システムの画像)が講演し、「最終形が見えていた」ことで新たな道を切り拓くことができたと話した。

 iPS細胞を使った目の難病治療は現在、臨床研究を進めているが、以前から「治療をしている風景は(自身の中に)見えていて、治療ができるという確信があった」という。そうした「最終形」をめざして活動していると、「危ないからやめとけ、などと止めに来る人も多い」。いわゆる抵抗勢力の登場だが「それは全体を知らないからだ、とすぐに分かったので、説得されることはなかった」という。臨床医でもあり基礎研究も手がけ、細胞生物学も知っていた。そしてビジネスにも興味があり、幅広い情報が手元にあった。このため「根性よりも情報によって」信念を曲げずに済んだと強調していた。

 高橋氏は神戸医療産業都市の神戸アイセンター(神戸市中央区)から話した。

 高橋氏の講演に続いて、過去に500 Kobe アクセラレーターを受講した経営者4人が登場して、500 Kobeのプログラムで得たものについて語り合った。なかでも世界各国から神戸に集まり、ともに過ごしたことで、創業経営者として同じ悩みを共有できる友人ができたといった発言が、経営者らの共感を得ていた。テレビ会議システムを通じた参加者の間でも「コロナ後には神戸に集まろう」といった声が出ていた。司会は500スタートアップスのリエゾンオフィサーで、山下計画の山下哲也氏が担当した。

 「神戸ウイーク」は、今回の500 Kobe アクセラレーターの参加者が神戸に集まらず、全編をテレビ会議システムを通じて開催していることから、神戸の特徴をスタートアップ各社に伝える企画として初めて実施した。8、9日の2日間で開催。終了後はネットを通じた交流会を開催して、過去の受講者らが旧交を温めたり、今回の参加者らが親睦を深めたりした。

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