川重、複合型ヘリ試作機で飛行試験 推進用プロペラ搭載・時速370キロめざす
- 2020/10/07
- 02:12
試作機は無人で飛行することを前提としたため、メーンローターは直径4メートルと小型。左右のプロペラを搭載したことで、ヘリの姿勢を安定させるテールローターが不要になるとともに、前進する強力な推進力を得ることで、従来のヘリに比べ高速化できる公算だ。試験飛行は北海道広尾郡大樹町の多目的航空公園で実施。100メートルの最高高度、約30分の航続時間を確認した。
今回の試験飛行では、従来のヘリを上回るような高速での試験飛行は実施しなかったという。試作機の細かな仕様は明らかにしていないが、機体は川重の航空宇宙システムカンパニーが開発。エンジンは同社のオートバイ「Ninja H2R」(写真左)のスーパーチャージドエンジンを搭載した。川重は今回の成果を、引き続き貨物を運ぶ無人小型ヘリコプターの実用化などにつなげたい考えだ。
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