19年の兵庫県観光客数、0.3%減1億3650万人 新型コロナなど影響
- 2020/09/30
- 00:47

兵庫県は29日、2019年度に兵庫県を訪れた観光客が1億3650万人(速報値)だったと発表した。2年連続の減少で、18年度に比べて0.3%の減少だった。暖冬によるスキー場の雪不足や、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外出の自粛などが響いた。5月の大型連休が10連休になったことや、ラグビー・ワールドカップ(W杯)の開催による集客があったが、減少した要因の影響が大きかった。
神戸市は3542万人減と、前の年度を4万人上回った。ラグビーW杯の開催都市になったことで、国内外から観戦客が集まった。明石市で明石城築城400周年・明石市政100周年の記念イベントを開催したことで、東播磨地域の観光客も増加。県内10地域でみると神戸、東播磨、阪神南、中播磨、丹波、淡路の6地域で観光客が増えた。半面、阪神北、北播磨、西播磨、但馬の4地域で減少した。
四季別の観光客入り込み状況では、春(4〜6月)、夏(7〜9月)、秋(10〜12月)は前年同期を上回ったが、冬(1〜3月)は3198万人と前年同期に比べて8.4%減の大幅減。暖冬による雪不足で営業を早めに終了したスキー場が多かったほか、新型コロナの影響も大きい。施設別では春の選抜高校野球大会が中止になった阪神甲子園球場や、政府による新型コロナの緊急事態宣言などを受けて公演を中止した宝塚大劇場の減少が目立った。
兵庫県が推計した観光消費額は1兆3114億円と、前の年度に比べ7.3%増加した。消費税率の引き上げなどで、旅行費用の単価が上昇した。このうち観光産業による付加価値額である観光産業県内総生産は7475億円で5.8%増だった。物価変動を考慮した観光産業県内総生産の実質値は4.9%増の7299億円。県内総生産に占める割合は3.5%で、前の年度と同じ比率だった。
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