FDA、瀬戸内の夕景を楽しむ遊覧飛行 神戸空港の空き発着枠など活用

20191225FDA機

 地域航空会社のフジドリームエアラインズ(FDA)は29日、神戸空港を出発して神戸空港に到着する「遊覧飛行」を10月10日に実施すると発表した。静岡空港の発着や、名古屋(小牧)空港の発着で実施した富士山を眺める遊覧飛行が話題を集めたこともあり、初の神戸空港を発着する便も設定。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた減便で、空いた機材と発着枠を活用する。神戸発着のコースでは、夕日に映える美しい瀬戸内海のパノラマを楽しめる。(写真は神戸空港に到着したFDA機=資料)

 神戸空港を午後4時半に離陸して、飛行時間は約80分間を予定する。まず西に向かい、明石海峡大橋を眼下に望む。瀬戸内海の島々が見渡しながら飛行を続けると、次第に日は西に傾く。天気がよければ穏やかな瀬戸内海の海面が、夕日に染まる光景が見られそう。帰りは大阪・京都・神戸の街並みを、空の上から楽しめる飛行ルートを設定した。遊覧飛行の後は神戸港の遊覧船に乗り込み、海から神戸の夜景を楽しむところまでをセットにした。

 FDAは神戸空港から青森、松本、出雲、高知に路線を開設。通常ダイヤで1日に5往復を設定する。だが新型コロナの影響で出雲便の運休が続く。2往復を設定する高知便も、土日を中心に1日1往復を運航しており、平日などは運航しない日もあるのが現状だ。同社全体としても10月1〜15日に運航を予定するのは、通常ダイヤの66.3%にとどまる。その分、機材に空きが出ているうえ、神戸空港で余らせている自社の発着枠を遊覧飛行に充てて、新たな航空需要を喚起する。

 2人で申し込んだ場合の旅行代金は大人1人あたり2万1000円で、政府の補助「GoToトラベル」を使えば1万4000円になる。後半の船からの夜景は夕食なしが基本だが、追加料金で夕食付きのレストラン船「コンチェルト」に切り替えることもできる。2席ずつの販売で、1人で申し込んでも2席を使用。青森発、松本発のプランも設定した。9月30日午後3時から専用サイトで申し込みを受け付ける。FDAは70人程度の参加を見込む。

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