MORESCOなど、異種材料接合の接合面を非破壊検査で確認 米学術誌に論文 

 大阪府立大学とリガク(東京都昭島市)、MORESCOは共同研究で、金属と樹脂といった異種材料を接合した際の接合面や内部の構造などを、破壊せずに観察することに成功したと発表した。「3次元X線イメージング」と呼ばれる非破壊検査の手法を採用。実際に接合した状態を確認できる手法を確立したことで、リベット(留め具)や接着剤を使わない接合によって乗り物などを軽量化する技術の開発に寄与する可能性が高いという。25日午後に発表した。

 異種材料が接合されている部分を観察したり、強度を測定したりする際は、従来は接合部分を外して確認することが主流だった。だが、これでは「実際に接合されている様子が確認できてない、という課題があった」(研究に参加したMORESCOホットメルト事業部の小寺賢氏)。X線を活用して破壊せずに接合部が確認できるようになったことで、接合部の強度が高い(あるいは低い)理由を推定しやすくなるなど、接合部の特徴が理解しやすくなった。

 府立大、リガク、MORESCOの3者が発表した論文では、ガラス板や金属板と樹脂を接合するために、板上に「多孔質エポキシモノリス」と呼ばれる材料の層を作り、樹脂を熱溶着するという、府立大が開発した手法について取り上げた。3次元X線イメージングを活用することで、ガラス板とエポキシモノリスの接合面などを破壊せずに観察することに初めて成功したという。論文は米国化学会が発行する学術専門誌に13日付で公開された。

 自動車や航空機では材料自体の軽量化や、形状の工夫による軽量化が進んだが、一方で強度の維持や強化も求められており、従来技術とは異なる軽量化の手法が模索されている。留め具や接着剤の使用を減らす異種材料接合の技術は、そうした新たな軽量化の有力な方法と期待が高まっている。部品点数の削減による低コスト化などに加え、燃費の改善や温暖化ガス排出削減などを支える技術の1つとしても、異種材料接合への関心は引き続き高そうだ。

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