三宮再開発 JR三ノ宮駅ビル、都市計画決定が来年以降に・新型コロナで見極め

 JR西日本が建て替えを進める三ノ宮駅ビル(神戸市中央区)の都市計画決定は、2021年以降に延期される見通しが明らかになった。当初は20年度中をめざしていたが、24日に開催した神戸市議会の都市交通委員会で、神戸市都心再整備本部の中原信本部長が「21年度中の都市計画決定をめざしたい」と、質問に答えて答弁した。旧三ノ宮駅ビルの解体工事はすでに終盤だが、解体終了後もすぐには新ビルに着工できない見通しになった。

 神戸市とJR西日本は三宮駅ビル計画について、20年度中の都市計画決定をめざす方向で合意していた。このため神戸市は都市計画決定のための図面作成など関連費用として、20年度予算に1000万円を計上。三ノ宮駅と同じく計画中のバスターミナルビルを結ぶデッキ(歩道橋)などについても協議を進めていた。だが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてJRの乗客数が大幅に減少。鉄道事業の収益が悪化したことなどもあり、JR西日本が「事業環境を見極めたい」と申し入れた。

 JR西日本は三ノ宮駅ビル開発について、大阪、広島に続く「3大プロジェクト」の1つと位置付け、時機を見極めながらも推進する方向だ。ただ新型コロナウイルスの影響で21年3月期の連結最終損益は2400億円の赤字(前期は893億円の黒字)と、1987年の民営化後で最大の最終赤字になる見込み。このため「中期経営計画の見直しを進めており、その一環として投資計画の変更も検討している」(広報担当者)という。これまで三ノ宮駅ビルに関する計画は明らかになっていないが、同社内部で想定した投資規模などを変更する可能性もあるようだ。

 このため神戸市は、ひとまず21年度中の都市計画をめざしてJR西日本と協議を継続するという。一方で、駅ビルの建設が遅れることによって、三ノ宮駅と周辺のにぎわいが失われることへの懸念については、JR西日本と神戸市の間で共有している。旧駅ビルの解体工事が終了後、仮囲いが外せるような、さら地にできた部分についてはイベント広場として活用するなど、駅前の暫定利用などについては両者で検討する方針だ。

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