井戸兵庫知事、税収減「長期的にも影響ある」 国内景気のV字回復見込めず

20200925井戸兵庫知事

 兵庫県の井戸敏三知事(写真=兵庫県が配信した動画より)は24日の定例記者会見で、足元の税収の落ち込みを受けて「長期的にも(財政に)影響があると思う」との見通しを示した。「今年度の税収が落ち込んだら、落ち込んだベースで今後の税収の予測をしなくてはならない」という。「なかなかポストコロナ(新型コロナウイルスの収束後)にならず、ウイズコロナ(新型コロナとの共存)が続くとすると、景気動向もV字回復になりにくい」と指摘。このため「税収もV字回復になりにくく、長期的な見通しを大幅に下回る可能性がある」と述べ、厳しい財政状況が長引く可能性に言及した。

 従来の想定を長期的に下回る税収にとどまる場合、「サービス水準の見直しだとか、行政の進め方の見直しだとか、行財政構造改革で取り組んだような項目を再検討してみるとか、あらゆる点検をしなくてはならない」という。そのうえで「来年度の予算編成の過程の中で、具体の作業はしていきたい」との方針を語った。当初予算の提案を控えて審議会に諮る際、見直しの「メニューが出そろうことになる」と説明した。「令和10年(2028年)をめざした財政フレーム(財政計画)も見直す必要があり、かなり厳しい状況が表れるのではないか」という。
 
 財政健全化をめざして設定した「財政指標のゴール(目標)も現実可能性のあるところに見直さなくてはいけないのではないか」という。「そういうことがなければ良いが、今の状況だと覚悟が必要」との認識を強調していた。

 今年度についても税収が見込みを下回り「1000億円ぐらいの穴が空く」見通しだ。幅広い税目の減収不足を対象に減収補填債を発行を認めるよう、総務省に強く要請しているという。支出についても、新型コロナの影響で中止したイベントを予算から外すといった対応に加え「年度途中ではあるが、10月ぐらいからは節約をきちんとしなくてはならず、どの程度の経費削減が望ましいか検討中」という。

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