神戸製鋼、薄板3品を1年3カ月ぶり値上げ 10月出荷相当分から

 神戸製鋼所は23日、建材や圧延加工、パイプなどに使う鋼材薄板3品種(熱延、冷延、表面処理鋼板)の価格を1トン当たり5000円以上引き上げると発表した。10月出荷相当分から。同社が薄板3品種を値上げするのは2019年7月出荷相当分以来、1年3カ月ぶり。原材料価格の高騰を製品価格に転嫁して、マージンを改善する。

 鉄鉱石などの原料価格が高止まりしていることから、コスト削減など自助努力だけでのマージン改善では不十分と判断した。今後は問屋や各種メーカーなど販売先への値上げの申し入れに加え、鋼帯を加工するコイルセンターを含めたサプライチェーン(供給網)で一貫してマージン改善の取り組みを強化するとしている。

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