ナガサワ「Kobe INK 物語」が100色に 色名に神戸の地名、海外でも人気
- 2020/09/17
- 02:42
Kobe INK 物語はナガサワ文具センターの竹内直行・商品開発室長が「阪神淡路大震災のときにお世話になった人たちに、お礼の手紙を書きたい」と思ったのをきっかけに、神戸発の文房具として開発。「塩屋ブルー」「須磨離宮ローズ」といった、定番の74色にはすべて神戸の地名にちなんだ名前が付いている。万年筆ブームの火付け役になったほか、発色のよさからイラストなど文字を書く以外の用途で使う人も増えた。18年には文房具で初めて日本マーケティング大賞の奨励賞を受賞した。
今回発売した3色のうち「星屑」「茜雲」の2色は、紙の雑貨を販売する「九ポ堂」(東京都国分寺市)とのコラボで開発。九ポ堂が創作したストーリーに合わせて、竹内室長が色を作り出すというKobe INK 物語としては初の試みだ。「阿里山」は特にKobe INK 物語の人気がある台湾の大手書店「誠品書店」で限定販売する。神秘的な森の木漏れ日から着想した。海外とのコラボも初めて。3色とも台湾の誠品書店信義店で開催する筆記具のイベントに合わせて発売した。
今回の3色は各1000本を製造したところ、いずれも既にほぼ完売。今後増産に取り組み、年内にも再び店頭に並べる計画だ。万年筆用のインクは、むしろ海外で日常的に使われてきた経緯もあり、海外のファンも多い。現在は米国、英国、台湾、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、マレーシア、インドと8カ国に輸出している。国内外で年間約3万本を販売する人気商品に育った。今後も引き続き年間で数色ずつ、神戸の地名にちなんだ定番色を追加していく。
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