神戸の日本酒とブランデーでリキュール 白鶴と神戸ワイナリーが初の共同開発

20200916梅ブランデー雫

 酒造大手の白鶴酒造(神戸市東灘区)と、神戸みのりの公社が運営する神戸ワイナリー(神戸市西区)は15日、白鶴の純米酒と梅酒に、神戸ワイナリーの「ホワイトブランデー」をブレンドしたリキュール「梅ブランデー雫(しずく)」(写真)を28日に発売すると発表した。白鶴と神戸ワイナリーが初めて共同開発に取り組んだ。世界的にみても珍しい原料の組み合わせで作ったリキュールで、日本酒と洋酒の蔵元が組んで「食都神戸」を発信する。

 ホワイトブランデーは神戸市内で産出したブドウから作ったワイン「神戸ワイン」を、神戸ワイナリーで蒸留して作った。純米酒に使った酒米はすべて兵庫県産の山田錦だ。グラスに近づくとブランデーの香りが立ち上がり、口に含むと豊かな梅の風味が広がる。余韻は日本酒の香りで奥行きが出た。「開発段階の試飲でも、思わず『うまい』と声に出してしまった」(白鶴酒造の桜井一雅・取締役生産本部長)

 神戸ワイナリーが神戸市の魅力を詰め込んだ商品を検討するなかで、香港やマカオ向けにワインと日本酒の輸出を共同で取り組む白鶴酒造に、海外で高い評価を得た「神戸ブランデー」の原酒であるホワイトブランデーを使った商品の開発を持ちかけたのがきっかけという。今年3月ごろから約3カ月かけて開発。日本酒ファン、洋酒ファンともに楽しめる味わいに仕上げることができた。

 神戸ワイナリーの公式ネット通販サイトでは15日から、予約の受け付けを開始した。発売日の28日からは神戸ワイナリーの通販サイトに加え、神戸阪急や大丸神戸店、三宮の地下街「さんちか」のSJKOBEなどで販売するほか、問屋向けに出荷した分が近畿圏を中心とした量販店やスーパーなどに流通する見通しだ。3000本限定で製造する。700ミリリットル入り、価格は3300円(税別)。

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