2チームがバルセロナの大会に出場決める 「街づくり×ICT」アイデア競う

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 神戸市が姉妹都市であるスペイン・バルセロナ市と共同で開催している、ICT(情報通信技術)を活用した街づくりのアイデアを競う大会「World Data Viz Challenge(ワールド・データ・ビズ・チャレンジ、WDVC)」では12日、予選に相当する「神戸ラウンド」の発表会を開催。2チームが12月3日にバルセロナ市で開催する大会への出場を決めた。審査の結果、各チームの差がわずかだったことから当初は1チームだけを選ぶ予定だったが、2チームがバルセロナでの大会に参加する権利を得た。

 最優秀賞は、大学生2人と社会人1人の3人で構成するチームが発表した「Visualizing City Parks」(都市公園の可視化)だ。公園内のあちこちに取り付けたカメラから訪れた人の行動を解析し、仮想空間上に表示。自分の趣味に合った活動を見つけやすくすることで、新たなコミュニティが増殖する。これで公園が一段と自由で開かれた空間になるとのアイデアだ。大学生の岩本夕芽さんが米国に留学した際、近くのビーチで多くの人が思うままに過ごしていたの思い出し、「公園には混とんが必要なのでは」と着想した。

 もう1つのバルセロナへの参加を決めたチームは審査員特別賞を獲得。高校生、大学生、大学院生の各1人の3人で発表した「省エネ推進! IoT×ゴミ収集」だ。ゴミ集積所にたまったゴミの量を常時測定し、ゴミが少ない集積所での収集を見送ることで、ゴミ収集のコスト削減やゴミ収集車が排出する温暖化ガスを抑制できるとのアイデアだ。ゴミの排出が多い集積所では収集の頻度が高まることにもなり、より快適な暮らしにつながる。

 WDVCは今回で4回目。約20人の参加者が5チームに分かれてアイデアを競った。これまでは神戸市内に参加者全員が集まって発表会などを開催してきたが、今回は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、事前の打ち合わせなども含めてすべてネット上で開催した。今年はバルセロナの大会もネット上で開催する計画だ。これまで神戸市が参加チームのバルセロナまでの旅費などを負担し、世界的にも先進的とされるバルセロナのICTを活用した街づくりを見学する時間なども設定してきたが、こうした行事もすべてネット上での「バーチャルツアー」に置き換える。

 神戸ラウンドの運営を担当し、審査員も務めた神戸大学の藤井信忠准教授は「関東地方など神戸近隣以外の地域からも参加があり、参加者が多様化したのはオンライン化の収穫」という。「次回以降も単純に元に戻すだけでなく、できるだけネットを活用したい」と話していた。審査員は藤井准教授のほか、松崎太亮・神戸市スマートシティ担当課長、西谷友彬Code for Kobe代表、下山紗代子インフォ・ラウンジ取締役、舟橋健雄・神戸デジタル・ラボマーケティング室長の5人が務めた。

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