水素「見える化」など積極化へ 水素スマートシティKOBE懇話会・今年度

 神戸市が10日に開催した「水素スマートシティKOBE懇話会」の2020年度第1回会合では、「燃料としての水素の普及に向けた啓発活動などが必要」との議論があった。すでに利用されている水素を「見える化」するための広報活動や、水素が将来性のあるクリーンエネルギーであることなど環境性能の高さを広く知らせることで、結果的に行政の水素に対する取り組みにも理解を得やすくなる公算だ。

 気温上昇を摂氏2.0度までに抑えるのを長期目標とする「パリ協定」などの達成に向けては、温暖化ガスである二酸化炭素の排出を抑制するために、水素は欠かせない燃料になるとの見方がある。現状では相対的に高コストの燃料である水素も、環境面などのメリットを強調することで活用の意向が高まるのではないか、といった指摘もあったようだ。このほか水素を使ったビジネスコンテストなどを開催するなど、若者を巻き込む努力も必要ではないか、といった声もあったという。

 一方、これまで連携が乏しかった水素の「供給側」と「需要側」が実証実験などに一体になって取り組む必要があるとの指摘もあった。かねて懸案だったこともあり、需要側と供給側の両方が加入する団体「神戸・関西圏水素利活用協議会」を9月4日設立。需給両面にプラスになる施策を、もっと具体化させる必要があるといった指摘もあったようだ。会合には水素関連企業、学術研究機関などの約30人が参加。公開したのは冒頭の約5分だけだったが、会合の内容は終了後に関係者が明らかにした。

 水素スマートシティKOBE懇話会は、水素を巡って経済界や学界などの情報収集や情報交換の場を作ることで、知見をともに共有し、さらなる水素の活用や低炭素社会の実現につなげる。初年度である昨年度は同懇話会からの提案で、三宮駐車場(神戸市中央区)などに環境配慮車両の優先駐車場を作ったほか、燃料電池車(FCV)を利用した観光などに取り組んだ。今年度の方針やスケジュールなどは、10日の会合での意見などを踏まえて今後神戸市が作成する。

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