家次神商会頭「従来の7〜8割の売上高に耐える経営体質に変革が必要」定例会見

20200907神戸商工会議所

 神戸商工会議所の家次恒会頭(シスメックス会長兼社長)は7日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染が懸念される現在の「ニューノーマル(新常態)においては、従来の7〜8割程度の売り上げ規模でも耐え抜く経営体質に変革していかなければならないと感じている」と、状況の厳しさを語った。足元の経済状況は「アルファベットのKの字の様相」といい、業種によって上向きと下向きに2極化しつつあると見方を示した。

 業種別では「製造業は生産拠点やサプライチェーンが通常稼働に戻り、(超高速通信の)5Gやテレワーク関連などの追い風を受けたごく一部」には明るい動きが見えている。ただ自動車や航空機の落ち込みに加え、今後の設備投資の停滞を懸念する声が根強い。商社を含む海外ビジネスは「米中対立に加え、出張など新しい営業活動が制限されているのが大きな足かせ」という。飲食店や観光業など「移動や接触を伴うビジネスは制約を受け、出口が見えないことが大きな痛手」と強調した。

 一方、安倍晋三首相の退陣表明については、新型コロナの感染対策と経済再生の両面について「政府は安定した新体制で、切れ目のない対策をしっかりと講じてもらいたい」と求めた。安倍首相の辞任自体については、「体調問題による国政への影響を最小限に抑えるために、残念ながらやむを得ない」と理解を示した。「強い経済を取り戻す、アベノミクス、を掲げ、経済再生、デフレ脱却に道筋をつけたことは何よりもの功績」と評価した。

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