梶谷MESON代表「都市の規模は人口からログイン数に」 078KOBE

20200906ARVR空間

 空間コンピューティング技術を研究開発するMESON(メザン、東京都渋谷区)の梶谷健人代表は6日、クロスメディアイベントの「078KOBE2020」でカンファレンス(討論会)「AR/VR技術が創造する"場"の可能性 ~分断の時代に考える新たな繋がり~」に出演した。梶谷氏はAR(拡張現実)など空間コンピューティング技術が発達すると、「都市の規模は人口ではなくて、都市ログイン数などの指標になるだろう」との見方を語った。現実世界とデジタル世界を統合した生活が普通になるとみている。(写真は078KOBEが配信した動画より)

 梶谷氏はAR技術について、「現実世界とデジタル世界の距離をゼロにする」と説明。デジタル空間に現実世界の都市のデジタルコピーを構築することで、物や空間に結びつく情報を整理することができる。さらにAR技術を利用するための専用ディスプレーを通じて「見ること、それ自体が検索になる」という。一方で、デジタル空間は遠く離れた場所からも入ることができる。情報の集まる都市空間には、実際の移動を伴って訪れたり、住んだりしなくても、海外を含む遠隔地からVR(仮想現実)で空間に都市に入り、その都市で集ったり、ビジネスを展開したりするようになる。

 そうした未来について梶谷氏は、2025年の大阪・関西万博では「部分的には、完全な形での実現をめざす」と話す。遠隔地からも万博に参加できる可能性が膨らんだともいえそう。一方で、ARやVRといった技術を誰でも利用できるようにする眼鏡型のディスプレーなど、「デバイス(装置)は出ることが見えているので、いかに街のインフラを作っていくのがテーマ」とも梶谷氏は指摘していた。

 カンファレンスは博報堂DYホールディングスの目黒慎吾・上席研究員との対談形式で進行。司会はU.(神戸市灘区)の瀧大補代表が務めた。

 カンファレンスの様子は動画配信サイトYouTubeの「078KOBE」チャンネルで再配信する。

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