レオスの藤野英人社長、上場の居酒屋大手も「下戸」重視に転換 078KOBE

20200905下戸サミット

 投資会社レオス・キャピタルワークスの藤野英人社長は5日に開催した、クロスメディアイベントの「078KOBE2020」で酒を飲まない「下戸(げこ)」について考えるカンファレンス(討論会)「日本下戸サミット-極-」に出演した。藤野氏は「まだ社名は言えないが、上場している大手の居酒屋の社長と副社長が連絡をしてきて、これからは下戸の人を大切にするというところを前面的に掲げて勝負すると話していた」と、従来の姿勢を転換する方針を示したと明かした。居酒屋チェーンの役員らは、藤野氏の著書「ゲコノミクス・巨大市場を開拓せよ」(日本経済新聞出版)を「何度も熟読していた」という。(写真は078KOBEが配信した動画より)

 「飲めない人のことを何も考えてなかった」と役員らは藤野氏に話し、下戸が市場として動き出したのを印象付けたという。藤野氏は「これまではお酒を飲める人が市場だと考えられていたので、下戸市場はないと思われていた」と指摘。このところノンアルコールでも趣向を凝らした、食事に合う飲み物が相次いで開発されていることで、「選択肢が出てくると、僕らも(店から)大切にされていると思えるようになる」とみる。「客単価の上昇で、飲食店もハッピーになるはず」と話していた。

 価格形成についても言及し「アルコールは文化を作ってきた。生産者の努力や技術に加え、文化もあって(相対的に高い)価格を作ってきた」と指摘。「同じようにノンアルコールもお茶であるとか、ジン(スパイス)だったりで、ストーリーを作っていくことは大事ではないか」とみている。一方で、「大手飲料メーカーも手をこまねいているわけではなく真剣に下戸マーケットについて考えている」「サントリーからは何度もヒアリングを受けた」とも明かす。「下戸市場は顕在化する時期にきた。2020年から21年にかけて、下戸市場は花ひらくのではないか」と予想していた。

 カンファレンス「日本下戸サミット」は5月の078KOBE Onlineに続いての開催。同サミットでは日本に約3000万人という体質的に飲酒できない人と、同1000万人とされる飲酒が好きではない人を下戸と定義。そのうえで下戸を市場としたビジネスを展開する人らで話し合った。

 司会は実家が酒屋でありながら下戸という池島亮氏と、下戸ながら国際唎酒(ききざけ)師の資格を持つ岡部亮司氏が担当。パネリストは藤野氏のほか、ソフトドリンクと酒の中間であるミドルドリンクを提唱・販売する播磨直希氏、クラフトコーラ飲料やノンアル専門ブランド「のん」を展開する古谷知華氏、PRコンサルタントの児島麻理子氏、東京・日本橋でノンアルコール専門バーを運営する宮沢英治氏だった。

 カンファレンスの様子は動画配信サイトYouTubeの「078KOBE」チャンネルで再配信する。

▽関連リンク
▽関連記事

関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

広告

神戸経済ニュース twitter

神戸経済ニュースについて

神戸経済ニュース

Author:神戸経済ニュース
神戸市域の景気・企業・金融・経済政策などにまつわる話題を随時お伝えします。すべての記事が書き下ろしです。詳しくはこちら。

広告