JR西日本、スマホを使った視覚障害者向け音声ナビの実証実験 新神戸駅で

20200903新神戸実証実験

 JR西日本は3日、地面に貼り付けたQRコードを読み取り、視覚障害者を希望の場所まで音声で案内する音声ナビゲーションシステム「shikAI(しかい)」の導入に向けた実証実験を報道関係者に公開した(1枚目の写真)。実証実験は山陽新幹線の新神戸駅(神戸市中央区)で8月から始めており、2021年3月末ごろまで実施する予定だ。実証実験を通じて、2023年春に大阪市北区で開業を予定で、次世代の駅のモデルにする「うめきた(大阪)地下駅」などに導入できるか検討する。

 「shikAI」はシステム開発のプログレス・テクノロジーズ(東京都江東区)が開発。駅構内の点字ブロックに表示したQRコード(2枚目の写真)を、専用アプリを起動したスマートフォン(スマホ)のカメラで読み取り、音声で視覚障害者を目的地まで誘導する。視覚障害者がスマホに目的地を音声で吹き込むと、ルートを割り出し、歩く距離や右左折のタイミング、階段の有無や段数といった、歩くのに必要な情報を音声で知らせる。視覚障害者が1人で駅を歩きやすくして外出を手助けする。東京メトロも導入に向け検証を進めている。

 新神戸駅での実証実験では神戸市営地下鉄との乗り換え口から階段を上がり、売店と弁当店の間を抜けてトイレに立ち寄ったうえで改札を抜け、さらにホームに上がり新幹線に乗るルートを想定。視覚障害者が音声ナビに従って1人で歩く横を、JR西日本の担当者が着いて歩いて見守った。JR西日本は上下の移動、他社線との接続、売店などの間を歩くという特に3つの場面で利用できるか検証したかったということもあり、条件がそろった新神戸駅を実証実験の場所に選んだ。

20200903新神戸QRコード

 JR西日本の川本亮うめきたPT担当課長は、「当初はQRコードをカメラで読み取るシステムの安定性に不安もあったが、実証実験を通じて安心感を持った」と話す。実証実験の被験者になった視覚障害者からも好意的な評価を得ているという。「有力なソリューションになるとみているが、実際の駅に導入する際の安全性にはいろいろな角度からの検証が必要」としたうえで、中長期的には「すべての駅で導入すべきなのか、より効果的な場所での導入方法はあるのかなどを把握したうえで導入を検討したい」と説明した。

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