神戸市「500 Kobe Accelerator」17チーム決定 コロナ対策、海外応募が最高

20200827Accelerator500一覧

 神戸市は27日、米有力ベンチャーキャピタル(VC)の500スタートアップス(カリフォルニア州)と共同で展開している起業家育成プログラム「500 Kobe Accelerator(アクセラレーター)」で、2020年度のプログラムに参加する17チームが決まったと発表した。このうち11チームが海外から。新型コロナウイルスの対策につながる技術やサービスを募集。9月7日からスタートし、連携先を求める企業や投資家に対する事業説明会「デモデイ」の11月12日まで、すべてのプログラムをネット上で展開する。

 応募したスタートアップは全体で昨年よりも63チーム多い237チームと、過去最多の応募だった2018年に並んだ。このうち海外からの応募は162チームと全体の3分の2を超え、過去最多だった。新型コロナへの関心の高さに加え、全編をネットを通じて実施し、来日の必要がないと告知したことで特に海外からの応募が増えたもようだ。参加する17チームは500スタートアップスが書類審査・面談を実施し、神戸市と協議して決定した。

 9月7日からのプログラムは昨年までの4回のように神戸市内で開催するのとは異なり、時差を考慮しながら3グループ程度に分かれてプログラムを進める見通しだ。ただ内容は、「これまでの成果も生かした内容にしたい」(新産業課)。講義や講師との個別対話に加え、神戸市にある医療関連企業などとの交流の機会も作る。さらに、総額で110億円を超える資金調達に成功している過去にプログラムを受講した先輩起業家らとの交流なども積極的に支援する。

 世界で初めてiPS細胞で再生した網膜の細胞を移植手術した医師でビジョンケア(神戸市中央区)社長の高橋政代氏も特別の講師に加わる「KOBE WEEK(神戸ウイーク)」も今回初めて盛り込む。実際に事業を展開するとなった際に、実証実験の場などに神戸を活用できることなども説明する予定だ。27日の定例記者会見で神戸市の久元喜造市長は「神戸から世界にはばたくきっかけをつかんでほしい」と力を込める一方で、将来の世界企業に対する「神戸」の売り込みも忘れない。

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