久元神戸市長、石炭火力「神戸製鋼は高性能と説明」 ネットモニター対話集会
- 2020/08/24
- 00:32
神戸市の久元喜造市長(写真)は23日に開いた「ネットモニターとのオンライン対話フォーラム」で、なぜ健康被害が心配な神戸製鋼所の石炭火力発電所の建設を神戸市は許したのか、との質問に「国によって環境アセスメントの手続きも進められて、それに対して意見を申し上げたということ」と述べ、制度上の手続きが問題なく進んだ結果であることを説明した。そのうえで建設中の石炭火力発電所は、環境性能が「高性能だと、神戸製鋼は説明している」と述べた。
久元市長は「石炭火力は意見が分かれているテーマではないか」と断ったうえで、質問に答えた。石炭火力発電所を巡っては世界的な問題意識の高まりで、欧米の金融機関に続いて国内の3メガバンクも新規融資を停止する方針を表明。国内外で建設されている石炭火力発電所には、それぞれ環境性能に大きな格差があるが、根強い反対論があることに配慮した。
一方で、水素エネルギーの推進は神戸市が関与すべきか、との質問には「水素は再生可能エネルギーではないが、地球温暖化の防止ということで非常に大きな意味がある」「新しいエネルギー産業を作っていくという点でも意味があるので、ぜひ進めさせていただきたい」と述べ、理解を求めた。
ネットモニターは神戸市の施策について、ネットを通じた神戸市のアンケートなどに応じると登録した住民で、約5000人が登録している。これまでテレビ会議システムを通じた対話フォーラムは、6月に続いて2回目。希望したネットモニターのうち抽選で10人が参加した。
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