7月の神戸港、輸出入総額が2カ月連続で回復 10カ月連続で前年比減も

20200819貿易統計

 神戸税関が19日発表した7月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入総額は前年同月比13.0%減の6842億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う海外需要の減少を背景に、前年比で大幅な減少が続いた。ただ、輸出入総額は2カ月連続で増加。8年4カ月ぶりの低水準になった5月に比べると約2割増加した。中国を中心とした海外で、経済活動が再開してきたことで荷動きも回復しつつある。

 輸出額は前年同月比15.7%減の4111億円だった。品目別ではギアボックスなど「自動車の部分品」は57.9%減の63億円と前月に続く大幅減。東南アジアや米国向けが減少した。発電設備に使うガスタービンの部品など「原動機」は33.4%減の163億円になった。ただ、中国向けの輸出は回復基調。中国向けを中心とする「精油・香料および化粧品類」は40.0%増の153億円と、月間の輸出額としては過去最高を記録した。

 輸入額は前年同月比8.5%減の2731億円になった。中国やベトナムなどからを中心に「衣類および同付属品」が18.5%減の176億円。フランス、イタリアなどからの「輸送用機器」が59.9%減の36億円などと減少が目立った。半面、イタリアやセルビアからの加熱式など「たばこ」は65.0%増の286億円と、7月として過去最高を記録した。

 7月の平均為替レートは1ドル=107円23銭と、前年同月に比べ77銭の円高・ドル安だった。全国の輸出入総額に占める神戸港のシェアは、前月比0.2%上昇の6.4%になった。

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