石光商事、今期純利益2.2倍に コーヒ製造会社の子会社化が寄与も減配へ
- 2020/08/14
- 00:10

コーヒー豆や食品を卸売りする石光商事は13日、2021年3月期の連結純利益が前期比2.2倍の2億2200万円になりそうだと発表した。従来は持ち分法適用会社だった、レギュラーコーヒーを製造する東京アライドコーヒーロースターズ(横浜市港北区)を3月27日に子会社化したことで、同社の収益が今期の業績を押し上げる見通しだ。前期に特別損失として17億円を計上した、同社の段階取得に伴う差損もなくなる。
売上高は6%増の404億円、営業利益は32%増の4億8700万円を見込む。子会社化によって東京アライドコーヒーロースターズの寄与が始まるのが、売上高と営業利益を押し上げる。コーヒーバッグや総菜品など家庭用の商品が好調に推移しているのも下支え。新型コロナウイルスをめぐる政府の緊急事態宣言が解除された後も、苦戦が続いている業務用商品を補う形になる。
年間配当金は8円(中間なし)と、前期比2円の減配を予定する。同社は新型コロナの影響の算定が困難として、これまで今期の業績予想と配当計画を開示していなかった。
同時に発表した20年4〜6月期の連結決算は、純利益が前期比28%増の3600万円だった。国内外への出張を自粛したことで交通費が抑えられたほか、保守的に見積もっていた貸倒引当金の戻入れなどで販管費は減少。売上高は前期比13%減の81億円、営業利益は35%増の6500万円になった。
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