日本製麻の4〜6月期、最終黒字6900万円 「巣ごもり」でパスタ乾麺が67%増
- 2020/08/13
- 00:19

日本製麻が12日に発表した2020年4〜6月期の連結決算は、最終損益が6900万円の黒字(前年同期は1200万円の赤字)だった。4〜6月期としては4年ぶりに最終黒字を確保した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた「巣ごもり消費」の拡大で、パスタやレトルト食品など家庭用の食品が大幅に増えたのが寄与した。パスタ乾麺の販売は4〜6月期、前年同期に比べて67%増加した。自動車用フロアマットの生産ラインでのコスト削減も進んだ。
売上高は前年同期比9%増の9億9200万円、営業損益は6000万円の黒字(前年同期は1200万円の赤字)になった。事業(セグメント)別の売上高は、穀物用の袋などを含む産業資材事業が前年同期比2.9%減の1億4000万円、自動車用フロアマットを製造販売するマット事業は同7.6%減の4億2500万円、食品事業は38.5%増の4億2500万円だった。マット事業は国内外で自動車生産が減少した影響を受けたが、コスト削減で損益はトントン(前年同期は1000万円の損失)だった。
21年3月期の連結業績予想は引き続き開示を見送り「未定」とした。特需的に膨らんだパスタの需要が足元で落ち着いたほか、4〜6月期に新たな受注が落ち込んだマット事業は需要の回復度合いを見極める必要がある。加えて産業資材事業でも、穀物用の袋が計画通り輸入できるか確認が必要としている。今期の配当計画も引き続き未定とした。
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