住友ゴムの山本社長、足元のタイヤ販売「地域によっては前年を上回る」

20200806住友ゴム決算

 住友ゴム工業の山本悟社長は6日に電話会議システムを通じて開催した2020年1〜6月期の決算説明会で、足元である6〜7月のタイヤ販売動向について「中国や北米市場が先行して回復傾向にあり、地域のよっては前年を上回るところも出てきている」と説明した。自動車の販売が伸び悩む中で、市販用タイヤの回復が先行しているという。7〜12月期のタイヤ販売本数は「前年比で1割程度減少の見込み」という。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた都市封鎖(ロックダウン)などで、世界の自動車需要が低迷。4〜6月期の新車向けタイヤ販売は国内、海外ともに前年同期の54%まで落ち込んだ。だが年末に向け、徐々に回復するとみる。相対的にしっかりしている米国の市販用タイヤの市場では、多目的スポーツ車(SUV)向けの「WILDPEAK(ワイルドピーク)」シリーズがコロナ禍の中でも前年同期比1.4倍になった。ヒット商品を足がかりにして巻き返しをねらう。

 今期の設備投資も国内外の合計で490億円と、期初計画の630億円から減額するとはいえ継続的に実施。タイとブラジルで生産能力を拡張し、今期末時点のタイヤ生産能力は月産6万8500トン体制。前期末の6万6850トンから2%強も増える計画だ。国内4カ所ある工場の生産能力も維持する。同時に中期経営計画で掲げた高機能商品の開発や「ESG経営」も進める。

 同社は7月30日に、これまで「未定」としていた2020年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比42%減の70億円になりそうだと発表した。新型コロナウイルスの影響で世界のタイヤ需要が後退した影響が残る。売上収益は16%減の7500億円、営業利益は46%減の180億円を見込む。予想の前提になる為替レートは対ドルで108円、対ユーロで121円とした。

 6日に発表した2020年1〜6月期の連結決算は、最終損益が93億円の赤字(前年同期は63億円の黒字)だった。売上収益は前年同期比21%減の3400億円、営業損益は29億円の赤字(前年同期は164億円の黒字)になった。

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