ヒラキ、今期純利益30%増の見通し テレワーク普及など通販拡大で
- 2020/08/05
- 17:38

格安靴などを製造販売するヒラキは5日、2021年3月期の連結純利益が前期比30%増の4億2000万円になりそうだと発表した。相対的に利益率の高いネット通販を中心とした通信販売事業が伸びて、同社全体としても収益が拡大する見通しだ。新型コロナウイルスの感染防止を目的に、外出を控えてネット通販に急速にシフトする勢いは4〜6月期で一巡したが、テレワークなどの普及で自宅で過ごす時間が増えているのが背景だ。
売上高は4%増の165億円、営業利益は49%増の6億5000万円を見込む。6月にはレイングッズや夏物が順調に推移するなど、ここにきて季節商品に動きが出ているという。そのうえで、新型コロナの影響で前期末に表れなかったスクール需要が今期は通常通りと想定し、消費税率引き上げの反動もなくなることなどを織り込むと、店舗販売も順調に推移する見通しだ。6月27日に4店舗目を出店した専門店も計画に近い形で推移しており、今期中にも新たに数店舗の出店を想定する。
配当計画は従来予定を維持。年間では前期据え置きの20円(うち中間10円)にする予定だ。
同時に発表した20年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比52%増の2億9200万円だった。5〜6月は通販の売上高が前年比で約2割の増加。通販事業の伸びで店舗販売の減少を補った。売上高は1%増の44億円、営業利益は54%増の4億3600万円だった。
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