IMOCKはLANTIKIが事業承継 産業振興財団、後継者探し支援で2例目

20200805IMOCKロゴ

 神戸市が2018年度に始めた企業の後継者探しを支援する「100年経営支援事業」の実施主体である神戸市産業振興財団(神戸市中央区)は4日、IMOCK(イモック)のブランド名で登山用リュックサックを製造する「神戸ザック」(神戸市長田区)の事業を、セレクトショップLANTIKI(ランチキ)を展開する「ワークトゥギャザー・ロックトゥギャザー」(神戸市中央区)が引き継ぐことに決まったと発表した。同財団による事業承継の成約は、6月に発表した骨伝導集音器の開発販売会社に続いて2例目になる。(図はイモックのロゴマーク=ホームページより)

 神戸ザックは1971年創業。国内でも数件とされる、職人の手作りでリュックサックを製造する。特殊な環境に耐えられるなど、登山家からの評価も高い。ただ、創業から約50年が経過し、職人である星加弘之代表の高齢や後継者不在などが事業継続の課題だった。一方、ワークトゥギャザー社の前川拓史社長は、新たな地方発セレクトショップのあり方を模索するなか、兵庫県の地場産品との共同企画品などを積極的に開発。ランチキのオリジナルデザインでイモックのリュックも販売しており、両者には10年来の取引関係があった。

 ワークトゥギャザー社は1993年に創業した。バブル経済崩壊後の景気循環を経て、洋服だけでなく雑貨やアートなどライフスタイルへと、セレクトショップに対する消費者の要求が変化。そうした中で前川社長が「単に洋服を売るだけではないという、これからの地方発セレクトショップのあり方として、神戸ザックの事業を引き継ぐことが強みになる」と考えたという。事業承継の方法としては、神戸ザックがワークトゥギャザー社に事業譲渡する形とした。譲渡契約は6月4日付で結んだ。

 前川氏によると、今後3年間は星加氏の負担を減らし「講師」といった立場で、同氏にリュックサックの製作に携わってもらう計画という。そのうえで創業地である長田区内を候補地として、製造と展示販売ができるアトリエスペースを確保する。星加氏の技術を引き継ぐために「山を愛し、ものづくりに打ち込める人材を公募する」(前川氏)と、新たな採用も検討。ランチキでの店舗販売だけでなく、幅広くイモックのリュックサックの価値を発信すると意気込む。

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