TOAの4〜6月期、最終赤字3億7800万円 欧米中で都市封鎖が影響
- 2020/08/04
- 18:02
放送設備大手のTOAが4日に発表した2020年4〜6月期の連結決算は、最終損益が3億7800万円の赤字(前年同期の3100万円の黒字)になった。新型コロナウイルスの感染拡大による海外各地の都市封鎖(ロックダウン)で、経済活動が停滞した影響を受けた。売上高の減少の影響で、費用をまかなえなかった。
売上高は前年同期比7%減の84億円、営業損益は2億8600万円の赤字(前年同期は2億300万円の黒字)だった。「日本」「アジア・パシフィック」の売上高は微減にとどまったが、「欧州・中東・アフリカ」「アメリカ」「中国・東アジア」の3地域で売上高の減少が大きかった。ただ「第1四半期に設定した社内の目標数値には到達しており、新型コロナの影響は想定の範囲内だった」(菅原茂広報室長)という。
21年3月期の業績予想は据え置いた。純利益はコロナの影響もあったて前期比71%減の6億円を見込む。同社の収益は公共施設などの完成が多い10月〜3月に集中しやすい傾向がある。ただ同社では、足元で再び新型コロナウイルスの感染者数が増えていることなどが不透明要因としている。
▽関連記事
- 関連記事
-
- シスメックスの4〜6月期、純利益33%減 世界的に検査試薬伸びず減収で (2020/08/05)
- ヒラキ、今期純利益30%増の見通し テレワーク普及など通販拡大で (2020/08/05)
- TOAの4〜6月期、最終赤字3億7800万円 欧米中で都市封鎖が影響 (2020/08/04)
- ノエビアHD、筆頭株主エヌ・アイ・アイが大倉昊会長から株式取得 (2020/08/03)
- 阪神燃の4〜6月期、税引き益42%減 前年同期の大型案件の反動で (2020/08/03)
広告