トーカロ、兵庫県立大への留学生に奨学金 国際社会の人材育成で協定
- 2020/08/04
- 15:19
表面加工のトーカロと兵庫県立大学(神戸市西区)は4日、「国際社会で活躍する人材育成の推進」について協定を結んだ。トーカロは、県立大の国際商経学部グローバルビジネスコースに海外から留学する学生に対し、給付型の奨学金を拠出する。留学生の母国と日本の架け橋になる、国際社会で活躍する人材を多く育成することがねらい。協定の締結式を同日、神戸市中央区のトーカロ本社で開催した。(写真はトーカロの三船法行社長=左=と、兵庫県立大学の太田勲学長)
県立大のグローバルビジネスコースは2019年4月に開設。19年9月に第1期留学生が入学した。すべての講義が英語であることが特徴だ。入学には日本語を必須としないため、来日当初の留学生はアルバイトなどが難しく、経済状況によっては生活を支援する必要がある。新入生には約50社による寄付で立ち上げた「グローバルビジネスコース留学生支援基金」から支援金を支給したが、課題になっていた継続的な学生の支援活動についてトーカロが参加を申し出た。
奨学金はグローバルビジネスコースの2年生が対象。毎年1人に月額8万円を1年間支給する。受給者は、成績や他の奨学金の受給状況から兵庫県立大が選考するが、トーカロの生産拠点があるタイ、インドネシア、中国、台湾の4カ国・地域からの学生を優先する。特にトーカロへの就職の義務などは発生しない。太田勲学長は「個別に学生が支援できるようになり、本学としても非常にありがたい」と話していた。
トーカロの三船法行社長は締結式後に記者の質問に答え、「少子高齢化の日本が持続的に成長するには海外との協力関係が不可欠だ」と指摘。「人材の活性化にも留学生の力は不可欠だろう」と語った。留学生の母国と日本の架け橋になる人材を育成することは、日本全体にも寄与するとみる。「太田学長の熱意もあり、地元企業としてできることはさせていただければ」と語った。
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