TOAと神戸市、AIで混雑を検知して誘導放送する実証実験 地下鉄三宮駅で
- 2020/08/03
- 01:09
放送設備大手のTOAと神戸市は、神戸市営地下鉄で最も乗降客数が多い三宮駅で、AI(人工知能)搭載カメラで混雑状況を感知し、混雑時には自動放送で利用客を階段に誘導する実証実験を実施すると発表した。最も混雑するエスカレーター付近の密集状態をできるだけ回避するのが目的。カメラは7日に設置し、誘導放送は9月1日から2021年3月26日まで実施する。(イメージ図は神戸市の発表資料より)
人数カウント機能が付いたカメラをホーム上の階段前とエスカレーター前の2カ所に設置。これとは別にホーム上の混雑検知カメラを1カ所に設置する。音声案内用スピーカーは、改札階と階段前の2カ所に設置する。カメラに搭載したAIが混雑状況を判断し、必要に応じてスピーカーから「左手奥の階段もご利用ください」といった音声案内を自動的に放送して乗客を誘導する。
混雑緩和の放送を自動化することで、駅員らはより細やかな乗客の応対などに専念できるようになる。加えてAI搭載カメラを通じて各動線の人流データも取得することができ、今後の混雑緩和に向けた対策にも活用できる。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、より密集を解消することの必要性が高まったことにも対応。さらに乗客に対しても、密集を回避する意識を高めたい考えだ。
先端技術を最大限に活用した都市「スーパーシティ」構想の実現に向け、神戸市が同市内での実証実験を民間企業に呼びかけた事業「Be Smart KOBE」の一環で実施する。神戸市は19年11月27日に、TOAをBe Smart KOBEの事業実施候補者に選んだと発表していた。
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