シスメックス、がんゲノム医療の情報共有システム 治療方針の会議に

 シスメックスは27日、遺伝子から分析した患者の遺伝情報から最適な治療法を選ぶ「がんゲノム医療」で、遺伝情報の解析結果や既往歴などの患者に関する情報を関係者の間で共有できるシステム「OncoGuide NET(オンコガイドネット)」を7月に発売すると発表した。各分野の専門家が会議して治療方針を決める会議「エキスパートパネル」に必要な情報の共有や日程調整ができるシステムだ。

 シスメックスは昨年6月に、国立がん研究センター中央病院(東京都中央区)と共同で開発した、がんゲノム医療で必要になる検査サービス「OncoGuide NCCオンコパネルシステム」が保険適用を受けている。この検査結果を示す「OncoGuide(オンコガイド)ポータル」から情報を取り込むことができる。このほかエキスパートパネルで必要になる情報をクラウド上に集め、高いセキュリティー環境のもとで共有する。

 がんゲノム医療を実施する場合は、エキスパートパネルを開催することが制度上、定められている。だが、各分野の専門家である医師、医療従事者らが複数の拠点に分散しているケースが多く、日本でがんゲノム医療を普及させるには、エキスパートパネルの開催を効率化が課題になっている。情報共有と日程調整のシステムを提供することで、より円滑に治療方針を決められるようにする。

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